2021.03.01

シーミー(清明祭)は墓前ピクニック?持ち物チェックリストでばっちり備えよう

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段々と気温が暖かくなる4月に入ると、親戚一同がお墓に集まります。

沖縄のお墓行事の中でも重要な「シーミー(清明祭)」のシーズン到来です。

お墓の前で重箱やオードブルを広げて食事や歓談をする光景に、たまたま見かけた観光客はとても驚くようです。

今回はシーミーがどんな行事なのか、そして、今と昔でどう変わってきているのかを見てみましょう。

 

シーミー(清明祭)とは?いつ?

清明祭のお菓子

 

シーミーは、1年の季節を表す言葉である二十四節気の1つで、春の訪れを感じる季節です。

春風が気持ち良いこの時期に、先祖の墓を掃除して一族で集まり、供え物をして先祖供養をします。「清明祭」は「祭」と書く字の通り、祝い事であるため用意する重箱やお餅は祝い用。

お墓の前で一族が揃い、祝い料理を食べながらにぎやかに過ごします。その様子を通して「子孫は元気で繁栄していますよ」と報告することも大事なシーミーの役割なんです。

 

また、シーミーとよく似た行事に「十六日祭(ジュウルクニチー)」があります。

十六日祭はシーミーよりも昔から沖縄にあった墓前祭で、先祖供養の行事でした。それが18世紀頃、中国からシーミーが伝わり首里王府がそれを採用したことで首里・那覇を中心にシーミーが広がり、十六日祭が薄れていきました。

しかし、首里から遠い本島北部の一部地域や宮古・石垣などの離島にはシーミーは伝わらず、今でも十六日祭が色濃く残っています。

 

シーミーも十六日祭も先祖を想い、一族の繁栄を願う大事な祝い事であることには変わりありません。

 

【チェックリスト】シーミー(清明祭)にはこれを持っていこう!

 

 

シーミーに必要な持ち物は意外と多く、毎年直前になって準備に追われてしまうことも多いのではないでしょうか。そこで、チェックリストを作ってみました!

供え物など墓参りのときの必需品と、あると便利なお助けグッズを分けているので、プリントアウトするなどしてぜひ活用してくださいね。

 

お供えに必要なもの

□祝い用重箱

□ヒラウコー(6本の線香がくっついたような形をした沖縄独特の平たい線香)

□ウチカビ(黄土色の紙に銭型が打ち付けられたもの。あの世のお金と言われている)

□お茶、お水

□お酒

□盛菓子

□紙皿・割り箸・紙コップ

 

あると便利なお助けグッズ

□アルミボウル

ウチカビを燃やす時に使うと、灰や火の粉が周りに飛びにくく安全。ウチカビ専用のものもある。

□アルミホイル

アルミボウルに引いておくと、焦げ防止になる。重箱の残りを包んだりするのにも便利。

□ブルーシート

敷物にするのはもちろん、タープ代わりに張ることも出来ます。

□タープ

日除け。最近は組み立てが簡単な自立式のものもあって便利です。

□アウトドアのミニチェア

お尻も、足腰も痛くならず快適です。年配者が多い場合は特にあると良いでしょう。

□点火棒・チャッカマン

外で火をつけるのは風があり意外と大変。点火棒なら火力、使いやすさ共に◎。

□ペットボトルに入れた水

軽く手を洗ったり、お花の水を入れる、ウチカビの火を消すなど近くに水場がないときは持っていると何かと役に立ちます。

□除菌ウェットティッシュ

お手拭き用に。

□ビニール袋

ゴミ入れや残ったお惣菜をまとめるなどあると便利。忘れがちなものの1つ。

□虫除けスプレーなど

草木が多いお墓にいくときには必須のアイテムです。

 

シーミー(清明祭)の今を探れ!

 

清明祭のイメージ

 

18 世紀頃から続くシーミーですが、その時々の生活様式に合わせてやり方も変化しているようです。近年も共働きや核家族化など、生活様式や家族のかたちが大きく変わり、それに合わせてシーミーの形もまた変化しています。

それでは、現代のシーミーの姿を見てみましょう!

 

まずはシーミーを行う時期。

通常であれば、清明入りする新暦の4月初め頃から約2週間ぐらいの期間で行うのですが、家族が県外や国外の遠方にいて予定が合わない、帰ってこれないなどの理由でゴールデンウィークにシーミーを行う家庭も少なくありません。

ご先祖様に子孫の元気な姿を見せるのが一番とはいえ、あまり遅くなるとご先祖様も混乱や心配してしまうかも!? ゴールデンウィークがギリギリのラインなのかもしれません。

 

次はお墓参りの仕方です。

先ほどと同じような理由で、大勢いる一族全員が同じ時間に集まることが難しくなってきているため、祖父母までの大家族単位で入れ替わり立ち代わり墓参りをするところも増えています。

そのため墓前でのみ重箱を並べ、線香やウチカビなど最低限の儀式を行いウサンデー(お供え物をいただく)は近くの公園や家に戻って食べるケースも増えてきました。

 

ピクニック

 

最近では公園で重箱を広げ、本当にピクニックのように楽しんでいる家族の姿をよく見かけるようになりましたね。

お墓にはお昼頃着くのが定番ですが、渋滞や墓地での混雑を避けるために、午前中の早い時間に済ませてしまうという家もあるそう。

 

そして食べ物。

沖縄の行事には欠かせない重箱の準備。共働きが多い今の家庭では、やはりスーパーでの注文が多いのですが、ここにも変化が出ているようです。

 

 

重箱は小さなものを注文し、よく食べる子どもたち向けにピザやサンドイッチなど、外でも食べやすくて残りにくいものを用意する家庭もここ10年ぐらいで増えてきています。

昔ながらの重箱は残しつつも、現代風の食べ物を多めに用意する。食生活の変化も行事の形に大きく関わってくるんですね。

 

⇒重箱を注文する(外部サイトに移動します)

 

コロナ禍のシーミー(清明祭)の注意ポイント

2020年から引き続き、2021年も新型コロナウィルスの終息が見えないため、大人数でのシーミー開催は控えたほうが良さそうです。

久しぶりに会う親戚との会話を楽しみにしている人も多いと思いますが、来年、再来年にみんなで集まれるよう、またご先祖さまにも心配をかけないように感染予防をした上でシーミーを行いましょう。

 

沖縄県医師会からもシーミーを行う際に注意するポイントが出されています。

 

1.県外の感染者数の多い地域の人を参加させない

2.できるだけで小規模で。代表者だけで拝む

3.発熱・体調が悪い人は参加しない

4.食事で感染するリスクもあるので注意

 

すべて基本的なことで難しいことではありません。自分の身、家族の身を守るためにも今年はしっかり対策を行い、来年はいつものシーミーができることを願いましょう。

 

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