2021.06.10

【秋の行事】沖縄の十五夜とお彼岸の特徴は?

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まだまだ暑い日は続きますが十五夜、お彼岸と秋の行事をこなしながら徐々に秋を感じていくという人も多いのではないでしょうか。

今回は、秋を代表する行事である「十五夜」と「お彼岸」のしきたりやお供え物について、沖縄と県外との違いを中心に紹介します。

ぜひ違いを知って楽しみ、話のネタやキッカケにしてくださいね。

 

2021年の十五夜はいつ

月とうさぎ団子

 

旧暦の毎月15日を十五夜と呼ぶこともありますが、一般的には秋の中旬頃、旧暦の8月15日のことを「十五夜」と言います。今回はお月見を楽しむ旧暦8月15日の「十五夜」のお話です。

 

今年の「十五夜」は9月21日(火)。

 

沖縄だとまだ夏が続き、昼間は日差しが強く暑い日も多いですが、夜は涼しい風が吹く日も少しずつ増えてくる頃です。今年はおうちの庭やベランダ、屋上などで飲み物やフィンガーフードを片手にゆっくりお月見をしてみるのはいかがでしょうか。

 

沖縄と県外の十五夜の違い

月見団子

 

十五夜と言えば、月見団子とススキを並べてお月さまにお供えをする風景を思い浮かべる人も多いと思いますが、沖縄ではちょっと様子が違います。

 

まずお供えするお餅が特徴的です。

沖縄以外でも、お餅は地域によって色や形はさまざまだと思いますが、満月のようにまんまるとした「団子」を用意することが多いのではないでしょうか。

 

それに対して沖縄で用意するのは「ふちゃぎ」という豆もちです。

 

スーパーのふちゃぎ

 

ふちゃぎは、俵型に整えたお餅に、煮た小豆を潰さずそのままくっつけたお菓子。近年は紅芋やよもぎなどお餅の味の種類が増えてきています。手作りする家庭も多いですが、毎年この時期になると県内のスーパーではふちゃぎコーナーができ、ずらーっと並びます。この時期、沖縄はまだ観光シーズン真っ只中なので、スーパーでふちゃぎを見かけた観光客は、その見た目に二度見してしまうのだとか……。

この独特な見た目にもちゃんと意味があるんです。

 

俵型の餅が「月」を意味していて、その周りについた小豆が「星」そして「子ども」を意味しています。その「子ども」を意味する小豆が餅にたくさんついていればいるほど、子孫繁栄できると言われています。

 

ふちゃぎ

 

またふちゃぎや農作物をお供えする先はお月さまではなく、ヒヌカン(火の神様)とお仏壇というのが沖縄らしいですよね。

祈る内容は県外の十五夜と同じく、日々の感謝と秋の豊作の感謝なのですが、それに加えてお線香を立て「今日は十五夜です。ふちゃぎをお供えしたのでぜひ食べてください。いつも見守っていてくれてありがとうございます。これからも健康で過ごせるよう見守っていてください」とご先祖様に拝みます。その後はみんなで楽しいお月見の時間。お仏壇からふちゃぎを降ろし、みんなでおいしくいただく。これが沖縄の十五夜です。

 

十五夜、中秋の名月とは

すすきと満月

 

さて、「十五夜」と「中秋の名月」

この時期になるとよく聞く言葉ですが、2つとも旧暦の8月15日を指す言葉です。

少し詳しくお話すると、旧暦では1日は必ず「新月」で始まります。すると15日には「ほぼ満月」になり、まんまるできれいなお月さまが見られるのです。それが「十五夜」です。

そして、旧暦では7、8、9月を秋としているので、8月は秋の真ん中「中秋」になります。

本州では中秋の15日頃は晴れが続くことが多く、雲が少なくなり月が見やすい環境ができるので、きれいな月を愛でながら収穫を祝う行事が「中秋の名月」「十五夜」というわけです。

 

また、平安時代に中国から日本に伝わったとさわれている「中秋の名月」のお月見文化ですが、当時は月を愛でながら庭園で酒を飲みおしゃべりを楽しんだり、船の上で和歌を読んだり、音楽を奏でたりするとても雅な貴族のイベントだったよう。

それが江戸時代になると、庶民の秋の収穫を祝うお祭りと重なり今の形になったと言われています。

 

2021年のお彼岸はいつ? 沖縄と県外の違いは?

続いては、2つ目の秋の行事お彼岸です。

お彼岸は春と秋の2回あり、それぞれ春分の日と秋分の日を中心にした前後3日間、合計7日間がお彼岸の期間。

 

2021年は9月20日~26日が秋のお彼岸お季節になります。

 

沖縄の仏壇

 

沖縄県外ではお墓参りをすることが多いお彼岸ですが、沖縄ではお墓には行きません。沖縄では頻繁にお墓参りに行くと周りのお墓の人達が寂しがってしまったり、霊がついてくるとも言われていて、シーミー(清明祭)などの大きな行事以外はお墓に行くことはほとんどありません。

ではどこで何をするかと言うと、お仏壇にお供え物をして先祖供養をします。県外の人には不思議に感じるかもしれませんが、沖縄ではお仏壇とお墓はつながっていると考えられているからです。

 

それ以外にも、沖縄独特のお彼岸のしきたりと言えば「屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)」があります。

「屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)」とは、屋敷、この家を守ってくれている神様・ご先祖様への感謝を伝える御願行事。

台所・火の神様であるヒヌカンを初めに家の四隅、門前、トイレ、玄関と門の間で神様・ご先祖さまに日々の感謝を伝え、今後も家が繁栄するよう願うのがしきたりです。

 

沖縄でのお彼岸はあまり大きな行事ではありませんが、ご先祖様とのつながりが感じられる沖縄らしい行事のひとつとも言えます。

 

 

秋を代表する行事である「十五夜」と「お彼岸」について、沖縄とその他地域との違いを紹介してきました。これだけ見ても違いは多くびっくりするものもありますが、文化・しきたりはそれぞれの地域の伝統でもあります。さまざまな違いを楽しみ、これからも受け継いで行きたいですね。

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